日曜美術館

ローマ帝国時代のポンペイの暮らしの特集だったのだが
今より生産効率は悪いのにも関わらず
人々の生活は

  • 早起きして仕事
  • 昼には公共浴場
  • 午後は社交を楽しんで
  • 日の入りとともに寝る

という生活だったよう。
生活格差というのもそれほどなく平和だったようだ。



その生活を保つのに印象的だったのは

  • 自然への敬意、失うことへの恐怖
  • 俗っぽさをわかりつつそれを楽しむおおらかさ
  • おおらかであり節度がある
  • 現実に結びついた価値観
  • 「今日をたのしむ」バランス感覚


また、自然好きの彼らの原点というのは、「とる-作る-食べる」の一連が連続していて、つながっているものだと
いうことを理解できていたことにあるそうだ。
今はとっている方以外、分断されてしまってるのは事実ですね。


それを実現せしめた要因は

  • 平和だったこと
  • 地中海領域を国家とした全体がある程度食べていける、上手な資源の再分配のシステム
  • 制度・法律がきちんとしていて市民であればほぼ平等に生活していける
  • インフラがきちんとしている
  • 自分たちの住む世界のイメージをかなり明確に持っていた
    • 自分たちの幸せをほどほどのところに
    • ある地域だけが豊かということではなく、バランスのとれた世界観


みんながちゃんと回っていける仕組みというのはすごい。

ひとつの循環が成り立っている
調和が成り立っている
実質的なものから乖離した文明は急速的に滅びていく

という話が印象的でした。
この中で話されていた「実質的なもの」というのは農業や自然といったものであるし、
それらの繋がりに敬意を払って、生活を楽しむ考え方といったものも
含まれるのだと思います。


今は世界が繋がっているから
こういった状態を望むとしたらかなり抽象度が上がりますし
難度も上がります。


こうした状態を全体で目指せたらベスト、だと思いますが。
理想論というのも刹那的というのも違うからね。


姜 尚中さんの言葉で印象的だったのは

絶対というものをたててしまうと破綻する

自分の分の中でがんばろう。と思います。


さて、お昼にしましょ