はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書

この本は初めて課長になった方向けだそうですが、若者にも役立つということを目にしたので
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主体的に読んでみます。(本の中での「末端社員」の若者の視点での感想になると思います)

まず、読む前に個人的なこの本を読むにあたっての目的(目標)を。

・自分の行動に関わる部分を抽出する。(自分はこの本でいくと「末端社員」に当たる)
・課長の視点を自分に取り入れる。

以下、読後のまとめです。


■ 末端社員の立場から活躍するための指針。

適度なプレッシャーの中、ルーティンワーク+αをきっちりと行う。ホウレンソウは基本。
仕事の中でも「やらなければならない仕事」は絶対に勝ち取り、ときには
自分の責任範囲を超えたプロジェクトにも関わる。また、社内の「情報」の入らない人間にはならないこと。
協調性を大事にし、叱られるくらいでいちいちへこまず、遠くを見据えて過ごすこと。


■ 課長の視点。

末端〜係長クラスの部下と、経営者との橋渡しを仕事としている。
部下からのホウレンソウは必須。
部下のモチベーション管理から経営まで、幅広くアンテナを広げなければならない。


■ ルーティンと例外、末端のこれから

仕事の96%はルーティンである。
何がルーティンで何が例外か?その判断。
例外も、何回も続けばルーティンに加えなければならない。その判断。
今やこの本に書かれている課長の仕事は課長のみの仕事ではなくなってきた。
(ルーティンは、派遣や外部委託がやれちゃうし、そのケースが増えている。)
以上のことを末端も頭に入れるべきで、末端も課長のように行動しなければならない
時代が迫っている。
「ルーティンを処理するシステム」を作る。という行動だ。


■ 参考になったので、本の読み方も。

・良書は速読は不向きなものが多い。(P214)
・良書を読んで、実行しなければ意味がない。(P216)
・今の自分に実行できないことに関するビジネス書は読む価値はあまり高くない。(P216)

読めば納得、また、ときには当たり前のように思えるところもあったが、
油断すると陥りやすいミスや、ちょっとした配慮足らずで不利益になる場合などが丁寧に書かれており、大変参考になる。
リーダーたちに「どのような仕事の仕方が有難がられるか(本当に役に立つか)?」というのは末端の知りたい内容で
あるし、リーダーの考えから末端の考えまで具体的で分かりやすい本だった。
何より、リーダーの考えを末端も頭に入れなくてはならない時代だということも分かりました。

この本は「例」や「例え」が多用されている。その例えがすごくイメージしやすいので、頭に残
りやすい本だと感じた。直接関係はないが、本を書くとか、説明するとかのときに役立ちそうだと感じた。

以下、抜粋です。(個人メモ)

■ 自分の行動に関わるものを抜粋

・末端社員には、業務プロセスがしっかりと決まった仕事、すなわちルーティンワークを注意深く
処理しつつ、ちょっとした例外であれば対応できる能力が求められている。(P54)
・大きな問題や新たな事業機会が見つかった場合は「ホウレンソウ」が対応の基本。(P54)
・若くて未熟な人格というのは、叱られることを自分への人格攻撃であると見なす傾向がある。(P78)
・ストレスのかけすぎはパフォーマンスが下がるが、イノベーションは大きなプレッシャーの中から生まれる。(P88)
・問題の答えはその人の中にこそ存在する。(P92)
・人事評価の結果は半永久的に保存され、将来の昇進の機会には毎回必ず参照される。(P122)
・自分がキーマンにとって有用な人材になる。(P132)
→自らの責任範囲を超え、多くの社内横断的なプロジェクトに献身的につながっていくことが確実な方法(P134)
・Aクラスは「やらなくてはいけない仕事」だけを嗅ぎ分ける(P149)
・Aクラスは受動的な仕事ではなく、自らが原動力となれるような仕事を常に探している(P150)
・本物といえるような若手は無礼でかわいげのない人材であることが多い。
無礼なのは明日の査定といった近くではなく、自社の未来・日本の未来といったずっと遠くを見ているから(P170)
・しかし、協調性がなく生意気でも許されるのは若いうちだけ。(P171)

■ 課長に求められていること抜粋

・中間管理職は、現場から重要な現場情報を引き上げ、経営者が描いた大きなビジョンをつなぐために
知恵を絞るミドルアップダウンな活動をする。(P61)
・悪い情報がどれほど素早く部下から上がってくるかが課長の死活問題(P69)
・予算管理の隠された本質は、容易に達成可能な目標なのに、非常に高い目標であるかのように脚色すること(P116)
・反乱は起こるもの。(P174)
・自らを権威付けする。(P177)
・基本的な仕事のスタンスは「極力失敗を少なく」する。(P186)
・キャリアを考えるのであれば、自社を変える努力をし、社内で改革のリーダーになること。(P204)