進化しすぎた脳
読後のまとめと感想を記載します。
先に言ってしまえば、お勧めです。
。。。。。。。。
・人間の脳は過剰進化している。
→なぜ使いこなせていないか?
・体が脳を決めているから。例えば腕の数がもっと多かったら、更に脳を使える。
・人間は他の動物とは違った咽頭を持っている。
→その結果は?
・言葉をしゃべれるようになる。それに伴い脳が再編成される。 →抽象的な物事を考えることができるように。
・抽象化思考の目的は?
・多くの事象の中から隠れたルールを抽出するため。 ・奥に潜む基礎ベースを抽出し学習し、別の機会に応用するため。 ・そのために脳は情報をあいまいに、ゆっくり覚える。 すべては「汎化」のためである。
・「見る」という行為は一種の偏見である。
・2次元の網膜から強引に3次元に再解釈しなければいけないことは避けられない。 ・また、ヒトが見ることができている光・波長は限られたものであり、自分で見たものを「世界」だと決め付けている。 ・「見る」というのは無意識の現象であり、脳の解釈から逃げることはできない。
抽象思考は最新のプログラム言語の風潮と被っているなと感じた。
そういう点でもコンピュータはより複雑に、ある意味では人間に近づいている部分もあるのかな、と感じた。
体が脳を決めているというのは興味深い。例えば体を変えることはできないけど、指先を細部までコントロールするような行為だけでも頭の活性化にもつながると言えるのかな。
スポーツや音楽にはそういった面もあるといえるかもしれない。
「精密にコントロールする」ものですもんね。
「見る」行為は目からうろこ。「今」はすでに「過去」に起きた映像だそうです。
処理してる時間があるから。
今見ている世界も自分の目がたまたま拾える光を見ているだけなんですね。
どんな波長の光も見えたとしたらどんなことになるんだろう?
不思議な感覚です。
この本を読んでいて、直接この本とは関係しませんが、自分というのは「たまたまいる、特別ではない存在」だな と感じました。
うん、生きていて幸せだ。
ココロとカラダ、人間の全部。・・・(オリンパス。)笑
進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/19
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