標準時刻

勉強なった。

標準電波送信所

(ちなみに、携帯電話(800MHz帯)の波長が約33cm、地上アナログ放送に使われるVHF帯(30MHz〜300MHz)が数m)

    • 地面全体がアンテナになっている(アンテナポールから放射状に支線をを延ばし、傘型アンテナとして利用するため)

(「250mのポール」ではなく、総敷地面積約8.8平方km)

  • はがね山標準電波送信所(玄界灘に面する「もう1つのアンテナ」全高200m)
    • 玄界灘を望む、佐賀県佐賀市と福岡県前原市境界にある羽金山の頂上にある
    • 海側から常にしめった風が吹き上がって来るため、天候の変化も激しい
    • おおたかどや山同様、ワイヤーを利用した傘型アンテナとなっており、設計はほぼ同じである。
    • アンテナの高さが違うのは、発信する電波の周波数が60kHzと、おおたかどや山のものに比べ少し高くなっているためである
  • 巨大なアンテナだけに、最大の敵は「雷」。
    • 内部には雷の影響を防止するため、様々な設備が用意されているが、さらに設備全体を二重化し、

稼働が止まることを防ぐ仕組みとなっている。

標準電波とは
  • 本来、時計を合わせるためだけに発信されているんじゃない

「電波管理」

電波は、周波数帯別に用途が厳密に定められて運用されている。
いわば国が管理する「土地」のようなものだ。
そのうち周波数が30kHzから300kHzまでを「長波」といい、電波時計に使う標準電波もここに含まれる。
標準電波はその名の通り、特定の周波数の電波を「基準」として発信する役割を持っている。
  • 電波をただ発信するだけではもったいないので、その電波に、その国の「標準時刻情報」を刻んで送ろう、というのが、

標準電波、正式には「標準周波数報時電波」の役割


コールサイン

すべての通信局にはコールサインがある。

といったりするのはこれに由来

  • 標準電波送信所の場合には「JJY」
時刻の送信のされかた

標準電波の発するタイムコードを音声化したもので、
1分間の中に、時・分・通算日・西暦の下二桁・閏秒情報などが刻まれている。(MP3形式,946KB)

  • ↑「タイムコード」と呼ばれるもの。
  • 60秒間をかけて、「その日が西暦何年・何日・何時・何分か」といった情報を伝える。
  • 1bps(1ビット/秒)で情報を受け取っているわけ。

※ちなみに、タイムコードのフォーマットは国により違う部分がある。そのため、日本の標準電波にしか対応していない機器を海外に持ち込んだ場合、
正確に受信できない場合がある。
中には、「国際対応」の電波時計もあるが、「時計メーカー側の工夫で実現されている」。

正確な時間の作り方
  • 各標準電波発信所では
  • 正しいと思われている原子時計だが、実は一台一台必ずクセというか、誤差のようなものがあって、それぞれを組み合わせて調整し、はじめて正しい時間になる。
    • 日本国内にある原子時計だけでも、正確な時間ができるわけではない
    • 世界中で原子時計を持つ国がネットワークを作り、それぞれの原子時計の指し示す値と、その誤差が常につきあわせて計測され、最終的な「世界標準時」ができあがる。

→「UTC」。

    • ↑これに対し、地球の自転から生成される時間を「世界時(UT)」。
  • 原子時計をたくさん持っており、厳密なネットワークを構築しているほど、UTCの確定に寄与している。
    • もっとも原子時計を持っている国:アメリカ→寄与率もトップ
    • 寄与率2位:日本

via : 標準電波送信所と「標準」時刻の秘密